つつみノート

Claude Fable 5が想像以上のポートフォリオ分析:相関と効率的フロンティアを自宅で

#tech

保有銘柄の一覧をClaudeに渡して「ポートフォリオ分析して」と頼みました。資産配分の内訳と、せいぜい業種の偏りの指摘くらいを想像していました。

返ってきた提案は「相関行列と効率的フロンティアまで回しましょう」。この単語を自分の資産で聞くとは思っていませんでした。

必要なのは各銘柄の3年分の週次株価だけ。ここはAIが直接取れないので、取得スクリプトを書いてもらってClaude Codeで実行し、CSVを渡しました。手間は実質これだけです。

相関分析:分散が「効いているか」を数字で見る

相関とは、2つの銘柄がどれくらい一緒に動くかを−1〜+1で表した数字です。+1なら完全に同じ動き、0なら無関係、−1なら逆の動きです。

これを保有銘柄の全ペアで計算した表が相関行列です。眺めると発見だらけでした。同業だから連動すると思っていたペアが意外と独立に動いていたり、まったく畑違いの2銘柄が逆方向に動いて打ち消し合っていたり。

分散投資の効果は銘柄数ではなく相関の低さで決まる、と本では知っていました。それが自分の口座の数字で目の前に出てくると、納得の質が違います。

効率的フロンティア:配分の「限界線」を探す

効率的フロンティアは、1952年にマーコウィッツが提唱した理論です。同じ銘柄でも配分比率を変えるとリスクとリターンは変わります。そこで「同じリスクなら、もっとリターンの高い配分はないか」を探します。

Claudeがやったのは、私の銘柄の配分を乱数で3,000通り作り、それぞれのリスクとリターンを計算して散布図に打つこと。点の集まりの左上の縁がフロンティア、つまり「そのリスクで到達できる限界線」です。

自分の現在地が縁からどれだけ離れているか、一目で分かります。ここまでで、証券会社のツールでは見たことのない景色でした。

想像以上だったのは「制約を汲んだ」こと

いちばんうなったのはここからです。「子ども名義の口座は売れない」と伝えると、その分の配分を固定したまま、動かせる口座だけをシャッフルする条件付きで、回し直してきました。

教科書の理論そのままではなく、私の制約条件つきの現実解になっていたのです。ポートフォリオ分析としては、想像以上のことをしてくれました。

これはバックミラー

ただし注意点があります。この分析は過去データの後知恵です。フロンティアが「この配分がいい」と言うとき、それは「過去3年の勝ち馬をもっと買え」と言っているだけのこともあります。売買の指示書として使うと危ない。

それでも、やる価値はあると感じました。自分のポートフォリオの構造が健全だと数字で確認できると、下落局面で持ち続ける胆力が変わります。これは「買うため」ではなく「持ち続けるため」の分析です。

かつてこの水準の分析は、機関投資家やクオンツファンドの領分だったと思います。それがいま、銘柄一覧とCSVひとつで手元に来ています。次の暴落が来る前に、一度ご自身の口座で回してみてはどうでしょうか。

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